2018年10月31日水曜日

連邦最高裁判所の口頭弁論傍聴

 
  今日は、米国の連邦最高裁の口頭弁論を傍聴にいってきました。
 
  米国では、最高裁が判断を示す、概ね全ての件で、口頭弁論を行います。
 
  そして、口頭弁論は、一般公開されているのですが、早い者順で、
 
  先着50名が傍聴できます。
 
  今日は、朝、4時半に起床し、5時15分の始発電車にのって、
 
  連邦最高裁へ。
 
  午前6時前に、最高裁につきましたが、すでに40人近くが列をなしておりました。
 
  なんとか39人目で、傍聴を許されるました。
 
  チケットをもらうと、そのまま、最高裁の食堂で朝食をとり、
 
  9時半ころに、法廷に入りました。
 
  連邦最高裁は、9人の裁判官で構成されており、定年はないので、
 
  最年長のギンズバーグ裁判官は80台半ばの年齢。
 
  最高裁候補として、上院において選任手続きでいろいろとあった
 
  キャパナー裁判官も当然いました。
 
  TVでしか見たことが無かったので、新鮮した。
 
  口頭弁論は、10時からと11時からの2つあり、
  
  1つ目の事案は、インディアン部族の経営する会社が石油を州内に輸送するときに、
  
  税金をかけたことが、1880年代にインディアン部族と締結した公衆道路を
 
  自由に移動することを保証する協定に抵触するかとの問題です。
 
  インディアンの部族っぽい人が、民族衣装をきて、最高裁に来てました。
 
  また、2つ目は、刑事弁護で、被告人が上訴権を放棄して有罪を認める司法取引を
 
  行ったにもかかわらず、被告人が弁護人に上訴を求め、弁護人が被告人が
 
  上訴権を放棄していたため、上訴しなかったものです。
 
  被告人側の主張は、憲法上の適切な代理を受けるとの権利を侵害されているので、
 
  上訴期間の経過後でも、控訴を認めるように求めるものです。
 
 
  口頭弁論は、口頭で代理人が自らの主張を述べるものですが、
 
  文字どおり、口頭弁論で、主張を述べる中で、裁判官から次々に質問がきて、
 
  これに弁護人が答えるものですが、かなり厳しい質問がなされている感じで、
 
  こんなのであれば、英語の問題から、アメリカの法廷弁護をするのは
 
  かなり難しいように思いました。
 
 
 
 
 
 

           最高裁の前で列を作って待っているところです。



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