今日は、米国の連邦最高裁の口頭弁論を傍聴にいってきました。
米国では、最高裁が判断を示す、概ね全ての件で、口頭弁論を行います。
そして、口頭弁論は、一般公開されているのですが、早い者順で、
先着50名が傍聴できます。
今日は、朝、4時半に起床し、5時15分の始発電車にのって、
連邦最高裁へ。
午前6時前に、最高裁につきましたが、すでに40人近くが列をなしておりました。
なんとか39人目で、傍聴を許されるました。
チケットをもらうと、そのまま、最高裁の食堂で朝食をとり、
9時半ころに、法廷に入りました。
連邦最高裁は、9人の裁判官で構成されており、定年はないので、
最年長のギンズバーグ裁判官は80台半ばの年齢。
最高裁候補として、上院において選任手続きでいろいろとあった
キャパナー裁判官も当然いました。
TVでしか見たことが無かったので、新鮮した。
口頭弁論は、10時からと11時からの2つあり、
1つ目の事案は、インディアン部族の経営する会社が石油を州内に輸送するときに、
税金をかけたことが、1880年代にインディアン部族と締結した公衆道路を
自由に移動することを保証する協定に抵触するかとの問題です。
インディアンの部族っぽい人が、民族衣装をきて、最高裁に来てました。
また、2つ目は、刑事弁護で、被告人が上訴権を放棄して有罪を認める司法取引を
行ったにもかかわらず、被告人が弁護人に上訴を求め、弁護人が被告人が
上訴権を放棄していたため、上訴しなかったものです。
被告人側の主張は、憲法上の適切な代理を受けるとの権利を侵害されているので、
上訴期間の経過後でも、控訴を認めるように求めるものです。
口頭弁論は、口頭で代理人が自らの主張を述べるものですが、
文字どおり、口頭弁論で、主張を述べる中で、裁判官から次々に質問がきて、
これに弁護人が答えるものですが、かなり厳しい質問がなされている感じで、
こんなのであれば、英語の問題から、アメリカの法廷弁護をするのは
かなり難しいように思いました。
最高裁の前で列を作って待っているところです。